人口動態の変化に伴い、医療・介護分野には、大きな変化の波が押し寄せてきている。それぞれの病院が、圏域の中で立ち位置を考えながら病院経営を考えなければならない状況になっている。その中で、ひとつのKeyとなっているのが、重症度、医療・看護必要である。平成14年特定集中治療室管理料算定要件に重症度評価基準が導入されたことを皮切りに、14年の間に変化を重ね、病院マネジメント等に影響するものとなった。重症度、医療・看護必要度は、マネジメントツールとしてのイメージが強いが、実は看護の質を評価し、より良質な看護サービスの提供を考えるための根拠となるものである。重症度、医療・看護必要度を看護の質評価の視点から捉え、評価の意味と活用について解説したい。