ライブラリLIBRARY
ホーム » ライブラリ » ワンポイントEナース » CHAPTER21 糖尿病患者のフットケア
ワンポイントEナース ライブラリ
CHAPTER21 糖尿病患者のフットケア
千葉大学医学部附属病院 糖尿病看護認定看護師
大倉 瑞代 氏
-
1フットケアの実際公開中
糖尿病患者に対するフットケアにおいては、足病変を予防するという意味で爪切りなど直接ケアを行います。また、直接ケアをしながら、患者に、セルフケア方法を具体的に説明する事もできます。さらに、足を綺麗にケアをすることにより、患者がセルフケアの必要性を認識して、セルフケア意欲の維持・向上につながっていく効果もあります。半面、直接ケアは、足の傷を作ってしまう可能性もあります。ここでは、初級者向けに、安全にケアを提供する基本的な手技のポイントを解説します。
-
2リスク評価と観察ポイント公開中
糖尿病患者には、QOLに影響を及ぼす足病変発生を予防するためのフットケアが必要です。フットケアは、単に爪切りなどのケアのみでなく、糖尿病足病変を予防するという視点が不可欠です。そのためには、足の状況のみでなく、生活状況、全身状態、セルフケア状況の視点を関連付けてアセスメントすることが大切です。そして、足病変が発生するリスクを見極め、ケアやセルフケア援助に繋げていくことが重要です。今回は、フットケアにおけるリスク評価と観察のポイントを解説します。
-
3セルフケアへの援助公開中
糖尿病足病変は単に足の状況のみでなく、全身状態が関係しています。そのため、足のみでなく糖尿病のコントロールを良好に維持することを視野に入れたセルフケア援助が重要です。その援助には、足を観察しアセスメントしたことを関係づけて説明し、患者の主体性を引き出していくことが大切です。加えて、視力低下や認知機能低下のためセルフケアが難しそうな患者であっても、患者のセルフケア能力を十二分に活かしたうえでの、実践できそうなセルフケアを患者と一緒に考えていくことが必要です。今回は、効果的なセルフケアへの援助のポイントを解説します。