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CHAPTER25 身体拘束ゼロの技術

富山県介護福祉士会 副会長
舟田 伸司氏

  • 1身体拘束と倫理的視点公開中

    身体拘束と倫理的視点

    身体拘束の問題は高齢者介護の基本的なあり方に関わるものであり、関係者が一致協力して廃止しようとするとする取り組みは必然的なものといえます。しかし、実情、病院では約9割、介護施設においても4割近くにおいて何らかの身体拘束が行われていることがわかっています。ここではあらためて身体的拘束の定義を確認し、良くすることができないかを思考する事を諦めず、高い倫理観の元での実践で身体拘束の軽減をしていきましょう。

  • 2拘束しない介護の工夫とその実践公開中

    拘束しない介護の工夫とその実践

    身体拘束を廃止するためには、看護・介護スタッフだけではなく、施設や病院全体、そして、本人やその家族も含め、全員が強い意志を持って取り組むことが重要です。施設全体で身体拘束に対して向き合い、議論しあう風土は、施設としての一体感やチーム力向上にもつながります。その「良くする介護」の工夫実践や多職種協働チームアプローチは、現場における介護の質を高めることとなり、ひいては、仕事のやりがいの向上、働き方改革にもつながるといえるでしょう。

  • 3ロボット介護機器によるリノベーション公開中

    ロボット介護機器によるリノベーション

    近年、介護現場においてもロボット介護機器の導入が進められております。ロボット技術を応用した見守り支援機器では、これらのセンサーから得られた信号を、人工知能技術等を用いて高度に処理します。単なる離床だけでなく、多様な状況を自動認識し、転倒に繋がる動作や予兆動作を検知するなど、事故の予防が可能となります。基本的なケアの日常的な実践や、ロボット介護機器活用による介護の新機軸の構築に向け、高い問題意識を持ちながら、身体拘束ゼロに向けて介護の実践をしていきましょう。