ライブラリLIBRARY
ホーム »
ライブラリ »
ワンポイントEナース »
CHAPTER33
各種状況下での口腔ケア
ワンポイントEナース ライブラリ
CHAPTER33
各種状況下での口腔ケア
東海大学医学部付属病院 集中ケア認定看護師
大沢 隆 氏
-
1気管挿管・気管切開患者の口腔ケア公開中
気管挿管中の患者は、開口による口腔内の乾燥、唾液分泌能が低下することで自浄作用が低下し、口腔内が汚染しやすくなります。また、長期間の気管挿管・気管切開カニューレの挿入により、口腔内機能の低下を生じることが多く、嚥下機能の低下などが起きやすくなります。そのため、口腔内の清潔保持を目的に口腔ケアを行い、口腔機能の維持・向上につなげていく必要があります
-
2易出血患者の口腔ケア公開中
易出血患者は、止血が難しいことや気道閉塞のリスクから口腔ケアが消極的になりがちです。しかし、口腔ケアの中止は、口腔内の衛生環境を悪化させ、歯周病を増悪させてしまいます。その結果、出血の助長に繋がり悪循環を起こしてしまいます。そのため、口腔内出血のリスクを軽減するためにも口腔ケアは継続していく必要があります。
-
3誤嚥リスク患者の口腔ケア公開中
誤嚥のリスクがある患者では、口腔ケアを躊躇することも多いと思います。しかし口腔ケアを実施しなければ、口腔内細菌を増大させ、誤嚥性肺炎を却って助長してしまうリスクがあります。そのため、誤嚥のリスクがある患者や誤嚥性肺炎を繰り返す患者にも口腔ケアは継続して行う必要があります。また、口腔ケアにはリハビリテーションにより誤嚥の原因である反射機能を高める効果もあります。ここでは口腔機能訓練を中心にした口腔ケアについて解説します。