ライブラリLIBRARY
ホーム »
ライブラリ »
ワンポイントEナース »
CHAPTER39
排痰ケア
ワンポイントEナース ライブラリ
CHAPTER39
排痰ケア
武蔵野赤十字病院 集中ケア認定看護師
白須 香南子 氏
-
1咳嗽指導公開中
咳嗽は、気道内の分泌物を外に出すための生体防御機能の一つです。手術侵襲・不動化などにより咳嗽力が低下し、気道分泌物の喀出が困難になると、無気肺や肺炎のリスクが高まります。そのため、適切な咳嗽により気道分泌物の除去を行うことが重要です。しかし咳嗽は、時に疼痛の増強や体力の消費を来すこともあります。今回は、効果的な排痰が行えるように、咳嗽のメカニズムを知り、苦痛を最小限に抑えた咳嗽指導について説明します。
-
2呼吸理学療法公開中
呼吸理学療法とは呼吸障害に対して、その予防と治療のために適用される理学療法です。用いる技法によって異なりますが、換気や酸素化の改善、呼吸仕事量の軽減を図ることを目的としています。技法としては、リラクセーション、呼吸訓練、胸郭可動域訓練、呼吸筋トレーニング、運動療法、排痰法などがあります。今回は、排痰法の手技として、体位ドレナージ、徒手的テクニックを排痰の機序を踏まえ、効果的な方法について説明します。
-
3口腔吸引、鼻腔吸引公開中
吸引は、口腔内、気道に貯まった分泌物をカテーテルを挿入し除去する方法です。吸引することで、呼吸困難感の軽減や肺胞でのガス交換の維持・改善することを目的としています。日常的に行うことの多いケアですが、患者さんの苦痛や合併症のリスクを伴う侵襲度の高いケアです。そのため吸引の必要性があるかをアセスメントし、安全な手技で実施できることが大切です。今回は、吸引の手技とそのポイントについて説明します。正しい方法で実践できているのか、一緒に振り返っていきましょう。