介護技術研修 ライブラリ
●ベットからの車椅子への移乗と座り直し、車椅子操作の介護
富山県介護福祉士会副会長
舟田 伸司 氏
介護プロフェッショナルキャリア段位制度対応
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1移乗介護の確認ポイント公開中
ベッドから車椅子へ『移乗』することで、入院中の生活に『寝食分離』、『トイレ排泄』や『入浴』など、健康な人間らしい生活が再開します。介護者は様々な工夫をし、安全を確認の上で患者さんの「心身機能」やニーズに合うように、生活支援と生活復帰を目標とする生活リハビリの意識を持って、患者さん自身が自立を意識できるよう支援していきます。
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2ベッド上端座位から車椅子への移乗介護公開中
「浅く座る、踵を引く、前かがみになる」起立動作の原則で、患者さん自身の残存能力を発揮できるような介護を行います。介護者が全てを行うと全介助となってしまい、自立の芽を刈り、介護負担を増やすことにつながりますますので、相手に対して『足りない力』のみ介護するよう心がけます。安定した姿勢を取り、患者さんに安心感を与える安全安楽の介護を実践しましょう。
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3分割の移乗介護、スライディングボード、座り直しの介護公開中
無理に重力に逆らわらず、移乗動作を複数回に分割して行うことで、できるところが可視化され、自立支援に向けた介護になります。スライディングボードを効果的に活用し、立ったり座ったりといった上下運動や、立位での方向転換を省くことで、転倒事故を未然に防ぎます。また、長時間の車椅子での座位は苦痛や褥瘡のリスクもあるため、自分で座り治せる力が必要となってきます。