介護技術研修 ライブラリ
●安全な食事介護と誤嚥予防
富山県介護福祉士会副会長
舟田 伸司 氏
介護プロフェッショナルキャリア段位制度対応
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1安全な食事介護、食事前の準備公開中
食事は①生命の維持や健康、発達の増進、②人と人との関係を深める場、③食べる楽しみにより満足感を与えるなど、人間らしく生きていく上で、毎日欠くことのできない行為です。「自立支援」を基本に、食事摂取のメカニズムや構造を理解しつつ、安全に介護することが重要です。適切な食器の選択とその配置、食物の形態の選択と誤嚥を防ぐ座位姿勢、意識状態、意欲の確認のための声掛けなど、様々な準備が必要不可欠です。
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2食事の介護公開中
食事介護を行うためには、患者さんの状況に応じ、できる限り主体的に『食事を楽しむ』ことができるよう配慮が重要です。本人の表情や目線に対して注意を払い、食欲がわくように声掛けや意向の確認を行いながら、患者さんと同じ目線の高さで介護し、食事のペースが適当であるか意識しながら実施することが重要です。また、糖尿病のように治療食を食べている方や、アレルギーや内服内容による禁止食がある患者さんもいますので、疾患をしっかり理解し、配膳時の患者さん間違いや食事間違いを防止します。
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3ベッド上での食事介護、口腔ケア公開中
ベッド上での食事は身体の動きを抑制されます。身体が沈むことで、患者さんは嚥下の自然な動きをしにくくなりますので、誤嚥しやすくなる姿勢での食事摂取を避け、ヘッドアップ機能やクッションを活用して姿勢を整えます。食事が見える位置で食べ物を認識できるようにし、食事の楽しさを感じさせることも大事です。その他、咳やむせこみへの対応、食後の口腔ケアなども含め、介護職が個々の食生活をいかに支えられるかによって、患者さんの生活の質が大きく変わります。