訪問看護技術 ライブラリ
意識レベルの見方評価
東邦大学医療センター大森病院 脳神経外科・内科病棟 主任看護師
四本 竜一 氏
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1JCS公開中
意識レベルの把握は、バイタルサインとして最も重要な観察項目の一つです。看護師は患者に会ったとき、挨拶と同時に、ごく自然に意識レベルの判定を行わなければなりません。その際、意識レベルを客観的に測定するスケールを用います。ここでは、意識障害の評価スケールの特徴と評価方法を学習します。
JCS(Japan Coma Scale)は、日本では救急隊を含め、広く普及している意識障害の評価スケールです。覚醒障害の状態により3段階に分け、さらに各段階を3つに分けます。患者の状態を客観的に、素早く伝える場合に適しています。 -
2GCS公開中
GSC(Glasgow Coma Scale)は、全世界で使用されている、最も一般的な意識障害の評価スケールです。「開眼」「言語反応」「運動反応」の3つの要素からなります。組み合わせがJCSより多いため、様々な状態を表現しやすくなります。
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3瞳孔所見の見方公開中
瞳孔からは様々な所見が得られます。意識障害の程度、その原因や障害されている部位を確かめるために、瞳孔の大きさと、瞳孔に光を当てた時に縮瞳するか(対光反射)を確認します。縮瞳させる神経は動眼神経で、副交感神経の一つです。一方、散瞳は交感神経によって支配されています。脳圧が上昇し動眼神経が圧迫されると、圧迫された側の瞳孔が散瞳します。左右の瞳孔径が違う瞳孔不同は、脳ヘルニアの発見のために重要です。ここでは、対光反射のしくみと評価方法を学習します。