訪問看護技術 ライブラリ
ME機器を極める
東大和病院 臨床工学技士
梶原吉春 氏
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1モニタリング公開中
モニタリングは各センサーを患者様に装着することで、患者様の生体情報を継続的に観察・評価することができます。一般的にモニタリングされる項目は、心電図、脈拍、呼吸数、酸素飽和度などであり、ケアユニットでは一般的項目に加え観血血圧、非観血血圧、中心静脈圧、肺動脈圧、心拍出量、体温、呼気炭酸ガス分圧などがあります。安易にモニタリングを行い、基本的な操作の確認やアラーム設定を省いてしまうと重要な患者情報を得ることができません。今回はモニタリングの必要性と注意点を学びます。
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2心電図公開中
心電図は不整脈と心拍数をモニタリングすることで致死的不整脈や心停止などを発見することができます。電極を体に貼り、リード線を付けると簡単に心電図が監視できると思っている方が多いと思いますが、電極が正確な位置へ装着されていない場合や乾燥すると綺麗な心電図波形を得ることができず、テクニカルアラームの発生やノイズによる誤った不整脈アラームが発生します。 12誘導心電図は手首・足首の4箇所の肢誘導とV1~V6の胸部誘導へ電極を装着することで12箇所の方向から心電図を測定できます。このように色々な方向から心臓の情報を集めることで心臓の状態や経過を知ることができます。心電図波形を綺麗に表示させ正確な心臓の情報を得るポイントと注意点を学びましょう。
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3パルスオキシメーター公開中
パルスオキシメータは手指、足指、耳朶、額、鼻などにセンサーを貼り付けることで、動脈血酸素飽和度をリアルタイムに連続的にモニタリングできる装置です。原理は2種類の光を出す発光部と光を受け取る受光部があり、2種類の光は酸素を取り込んでいない血液と酸素を取り込んでいる血液の透過度を計測しています。よってパルスオキシメータを用いて正確に測定するためには、安定して光が透過していることと拍動が認識できることが重要です。パルスオキシメータの装着時のポイントとセンサーの特徴を学びましょう。