ライブラリLIBRARY
ホーム » ライブラリ » ワンポイントEナース » CHAPTER13 酸素療法
ワンポイントEナース ライブラリ
CHAPTER13 酸素療法
山形済生病院 集中ケア認定看護師
水田 麻美 氏
-
1低流量システム〜酸素カニュラ、簡易酸素マスク公開中
酸素は、生体の生命維持に不可欠な物質です。酸素療法は、生体の正常な機能を保つために、吸入気の酸素濃度を高め適量の酸素を投与し低酸素症に陥らないようにする治療です。酸素療法が行われる多くの場面で、最初に用いられるのが低流量システムによる酸素投与です。低流量システムによる酸素療法は、日常的に一般病棟でも行われている治療であり、その準備と管理は看護師にゆだねられています。今回は、低流量システムで頻用される酸素カニュラ、簡易酸素マスクについて学びます。
-
2高流量システム〜ベンチュリーマスク、インスピロンネブライザー公開中
高流量システムは、患者の1回換気量に左右されず、安定した酸素濃度を投与することができます。したがって、1回換気量・呼吸回数が多い患者やⅡ型呼吸不全の患者に適しているとされています。高流量システムの酸素器具には、ベルヌーイの原則に基づいて、ベンチュリー効果を利用したベンチュリーマスクと、さらに加湿をプラスしたインスピロネブライザーなどがあります。今回は、それらの正しい使用方法などを学びます。
-
3NPPV公開中
NPPV(noninvasive positive pressure ventilation:非侵襲的陽圧換気)は人工気道を必要としない人工呼吸療法です。急性期から慢性期に及ぶまで、幅広く使用されてきています。主に急性期ではCOPDの急性増悪、喘息や心原性肺水腫などの患者、慢性期では拘束性換気障害、肥満性低換気症候群や神経筋疾患などの患者に使用します。今回は、NPPVで使用される代表的なモードや導入時・使用中の注意点と対処方法などの管理方法について学びます。