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ワンポイントEナース ライブラリ
CHAPTER16 疼痛評価
武蔵野赤十字病院 集中ケア認定看護師
石田 恵充佳 氏
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1NRS公開中
痛みは個人が主観的に感じるものであり、疼痛管理で重要となるのは患者自身の訴えです。NRS (Numeric Rating Scale)は、痛みが自己申告できる患者に使用される痛みの評価スケールの1つです。人工呼吸器装着の有無に関わらず、コミュニケーションが可能な患者に使用されます。評価方法は患者自身により痛みの強さ(程度)を0~10までの11段階の数字で口頭もしくは紙面上で表現してもらいます。主観的な痛みの評価指標としては簡便で即座に評価できる利点があります。
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2BPS公開中
痛みは主観的なものです。そのため自ら訴えられない患者の場合は、医療者が正確に評価することが難しくなります。しかし痛みは、重症化するほど安静時などでも日常的に感じていることが多いと言われています。 BPS(Behavioral Pain Scale)は、人工呼吸器装着中でコミュニケーションが困難なため痛みを自己申告できない際に使用される痛みの評価スケールの1つです。「表情」「上肢の動き」「人工呼吸器との同調性」の3項目をそれぞれスコア化し痛みを評価します。
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3CPOT公開中
CPOT(The Critical-Care Pain Observation Tool)はBPS同様痛みの客観的評価ツールです。「表情」「身体の動き」「人工呼吸器との同調性または挿管していない患者では発声」「筋緊張」の4項目をそれぞれスコア化し痛みを評価します。BPSと比較すると、各項目で患者の状態がより詳細に記載されています。また、挿管患者・非挿管患者どちらの場合にも対応していることが特徴です。