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CHAPTER2 注射・輸血

杏林大学医学部付属病院 集中ケア認定看護師教育課程 専任教員
小松 由佳 氏

  • 1輸液ポンプ・シリンジポンプの使い方公開中

    輸液ポンプ・シリンジポンプの使い方

    輸液ポンプとシリンジポンプは、安全な輸液療法を実施する目的で日常一般的に用いられている機器です。しかし、その機器の取り扱い方法を誤った場合、適切な量が投与されず、ときに生命の危機的状況に陥る可能性があります。
    輸液ポンプは、薬液でインスリン,鎮静薬,化学療法薬など、慎重な薬液投与が必要な場合に用いられる機器です。シリンジポンプは心血管系作動薬,抗不整脈薬などの薬物を投与する場合や、小児・新生児や未熟児の患者に、一定の時間内により精密かつ正確な量・速度で投与する場合に用いられる機器です。
    今回は、安全な輸液療法の実践に向けた輸液ポンプとシリンジポンプの取り扱いについて説明いたします。

  • 2ヘパリンロック・生食ロックの仕方公開中

    ヘパリンロック・生食ロックの仕方

    輸液を投与せず血管内にカテーテルを留置しておくと、先端部分の血液が凝固し、カテーテルを閉塞させてしまいます。この閉塞を予防するために、ヘパリン加生理食塩水や生理食塩水をカテーテル内に充填する手技をヘパリンロック、生食ロックと呼んでいます。
    このヘパリンロック、生食ロックは、感染の危険性があるばかりでなく、カテーテル閉塞予防を行うためには、手技にコツを要します。適切な手技で行わなければ、カテーテルの閉塞予防の目的を果たせません。どのように行えばよいのか、何に注意すればよいのか、そのコツを学んでいきましょう。

  • 3点滴セットの準備と輸血の仕方公開中

    点滴セットの準備と輸血の仕方

    輸血は、血液細胞や血液成分をヒトから採取し、ヒトに移植する治療法です。その目的は赤血球などの血液細胞成分や凝固因子などタンパク成分が量的に減少したり、造血機能などが低下したときに、その成分を補充することで症状の改善を図ることです。
    輸血療法を行う際に注意することは、患者・家族に対して適切な説明と同意を得ること、実施前の医師・看護師間でのもれのない確認と点検、感染のリスクなどを十分認識して行うこと、適切な投与方法で実施することが必須となります。今回は、血液成分製剤(赤血球濃厚液-LR)投与時を例とし、説明いたします。