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CHAPTER4 摂食・嚥下障害看護

石心会 川崎幸病院 摂食嚥下障害看護認定看護師
甲斐 明美 氏

  • 1嚥下評価公開中

    嚥下評価

    摂食・嚥下障害の程度を把握するための代表的なスクリーニングテストである反復唾液嚥下テスト(RSST)、改訂水飲みテスト(MWST)、フードテスト(FT)の基本的な手技と留意点をご説明します。
    ベッドサイドでできる簡便なテストとはいえ、患者の最も良好な状態や時間帯、ポジショニングを行ったうえで評価を行う事が大切です。また、これらのテストは評価・診断だけではなく、治療・栄養方法・リハビリテーションを行ううえでの情報や方針を得るためにも用いられます。

  • 2口腔ケア公開中

    口腔ケア

    口腔ケアという用語の中にはブラッシングを含む口腔内清掃、粘膜ケア、口腔リハビリテーション、口腔内疾患の治療などの意味が含まれています。単に歯を磨けない人の援助と捉えるのではなく、食べられる口作りを目指すことが大切です。食事後の口腔ケアはもちろんのこと、食事前や、スクリーニングテスト前に実施することで、患者の最大限の力を引き出すことが可能になります。また、急性期で経口摂取が出来ない時期の観察とケアは、誤嚥性肺炎や窒息の予防に欠かすことはできません。
    口腔ケアは摂食・嚥下障害患者だけでなく、患者のQOL向上にとって必要不可欠な看護ケアの一つです。

  • 3嚥下訓練公開中

    嚥下訓練

    嚥下訓練は食物を使わない基礎訓練と、食物を使って行う直接訓練があります。基礎訓練は急性期で意識レベルが低下している時期や、高次機能障害などで指示理解が低迷している時期から開始することができます。直接訓練は開始時期を慎重にアセスメントし、関節訓練や食物の形態を工夫する代償法と組み合わせて実施します。嚥下訓練は、摂食・嚥下運動器官の筋運動や感覚機能を向上させ、摂食動作を含めた身体全体の協調運動機能やセルフケア能力を高めていくことを目的として実施します。