ワンポイント介護 ライブラリ
CHAPTER12 状況の変化に応じた対応〜観察して兆候に気づく!
富山県介護福祉士会 理事
水島 誠氏
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1咳やむせ込みへの対応公開中
入院患者や高齢者は心身機能が低下しがちであり、日常生活の中でも、体調の変化が起こりやすいというリスクがあります。だからこそ、何気ない日々の介護の中で「いつもと違う、何かが変だ」といったことを発見できるような介護の関わりが重要になってきます。はじめに咳やむせこみへの対応です。咳やむせこみなど誤嚥の兆候に気付き、素早く適切に介護を行なうためには、ポイントを把握して観察することが重要です。
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2便・尿の異常への対応公開中
排泄物からは、多くの健康上の情報が得られます。特に病気の早期発見・治療という視点において、排泄物に含まれる血液の混入や色の変化は、重要な兆候になります。排泄介護は、その排泄物の状態を確認できる唯一のチャンスです。その場面で常に健康を確認するという心づもりが必要です。発見後は自分だけで判断せず、医療職に的確に報告し、その原因を探求することも大切です。
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3皮膚の異常への対応公開中
高齢者の皮膚は環境変化に対して弱く、加わった物理的、化学的、生物学的な刺激に対して対応がしにくくなってきます。皮膚がもろくなるために、軽度の外傷でも創傷が発生するようになります。皮膚の症状や本人の様子を観察しましょう。大きさ、深さ、出血・滲出液・臭気の有無、痛みや痒みの有無を観察します。また、色や状態の変化にも注意が必要です。入浴や更衣介護の際に、細かく観察することは、大切な介護の視点です。わずかな変化があっても、適切にまとめ、医療職への報告や記録に残す等の情報共有を行なうことが重要です。