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ワンポイント介護 ライブラリ

CHAPTER6 ベッドから車椅子への移乗と座り直し、車椅子操作の介護

富山県介護福祉士会副会長
舟田 伸司 氏

ねらい:効果的な声かけや利用者自身の残存能力を活かした移乗介護と座位修正、安全性にも配慮した車椅子介護のポイントを学ぶ。

  • 1移乗介護の確認ポイント公開中

    移乗介護の確認ポイント

    ベッドから車椅子へ『移乗』することで、入院中の生活に『寝食分離』、『トイレ排泄』や『入浴』など、健康な人間らしい生活が再開します。介護者は様々な工夫をし、安全を確認の上で患者さんの「心身機能」やニーズに合うように、生活支援と生活復帰を目標とする生活リハビリの意識を持って、患者さん自身が自立を意識できるよう支援していきます。

  • 2ベッド上端座位から車椅子への移乗介護公開中

    ベッド上端座位から車椅子への移乗介護

    「浅く座る、踵を引く、前かがみになる」起立動作の原則で、患者さん自身の残存能力を発揮できるような介護を行います。介護者が全てを行うと全介助となってしまい、自立の芽を刈り、介護負担を増やすことにつながりますますので、相手に対して『足りない力』のみ介護するよう心がけます。安定した姿勢を取り、患者さんに安心感を与える安全安楽の介護を実践しましょう。

  • 3分割の移乗介護、スライディングボード、座り直しの介護公開中

    分割の移乗介護、スライディングボード、座り直しの介護

    無理に重力に逆らわらず、移乗動作を複数回に分割して行うことで、できるところが可視化され、自立支援に向けた介護になります。スライディングボードを効果的に活用し、立ったり座ったりといった上下運動や、立位での方向転換を省くことで、転倒事故を未然に防ぎます。また、長時間の車椅子での座位は苦痛や褥瘡のリスクもあるため、自分で座り治せる力が必要となってきます。