介護技術研修 ライブラリ
介護過程の展開と記録の書き方
富山福祉短期大学 介護福祉専攻
毛利 亘 氏
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1根拠に基づいた介護過程の展開公開中
患者さんのアセスメントをし、介護計画を立案市実施し、さらに評価してアセスメントをする…これらを循環させながら介護を行うことが介護課程の展開となります。介護課程の目的としては、全ての患者さんに対して、複数の介護者が行っても同じ質の高いケアを実現すること、そして適切なケアの展開の記録を管理することです。必要なケアの根拠を示し、同意を得てそれを安全や自立支援に配慮した援助内容を設定して、実施することで、尊厳を守るといった大きな目的・効果があります。
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2今より良くするアセスメントの視点公開中
スメントは介護計画を立案するための一過程でありますが、日頃のケアの場面においても、何かを見極める、例えば、瞬時に必要なケア、いま患者さんがしてほしいと望んでいる事を考え対応する、いま回避しなければいけない危険を察知するなど、表面化していないケアの方向性が明らかになります。さらに観察すること、コミュケーションしてみることで多くの情報が得られます。患者さんには私たちのケアを良くするためのメッセージが多く含まれている事があります。ケアを通し学ぶ貴重な機会を逃さない視点を持ちましょう。
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3伝える記録、伝わる記録、ICTによる展開公開中
日々何気なく書いている記録は他者が読んで理解して初めて活きる物であり、患者さんの生活の質の向上、適切なサービスの証明、リスクマネジメントと事故防止、その他にも様々な重要な目的があります。ICTの導入によって、記録の効率化、共有化、自動化、セキュリティ向上などのメリットにも繋がり、蓄積されたデータからの分析や時間短縮によって科学的により良いケアの発見も可能です。質の高い介護のためには、その人にマッチした介護過程を展開し、アセスメントの重視、記録の活用などが鍵となります。