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CHAPTER12
認知症の理解とケアの工夫
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CHAPTER12
認知症の理解とケアの工夫
関西看護医療大学看護学部看護学科 教授
箕浦 洋子 氏
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1認知症の理解公開中
本日は、認知症の理解とケアの工夫についてお話をしていきます。認知症とは、様々な原因で脳の機能が悪くなり、様々な症状が発症しておよそ6か月以上継続している状態をいい、症状である認知機能障害として、記憶障害、見当意識障害、遂行機能障害、理解・判断力の障害があり、行動・心理症状としては、せん妄、抑うつ、人格変化、不潔行為、徘徊、妄想、幻覚、興奮などがあります。さまざまな症状が現れますが、ひとつひとつの行動はちゃんと理由があって起こっているため、患者さんが示す行動の意味を考えていくことが第一歩となります。認知症の患者さんの症状の特性を理解し、入院生活が穏やかに過ごすことができるように、コミュニケーションを行っていきましょう。
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2看護補助者の倫理(人権,個人情報保護)公開中
認知症患者さんのケアを行う上で、倫理的課題に遭遇する場面も多くあります。倫理原則の4原則は、自律尊重の原則、善行の原則、無危害の原則、公正・正義の原則ですが、認知症の患者さんは、症状が進行するにつれ、生活が不自由な状態となり、他者に見の周りの世話などを委ねることになります。認知症であることで、患者さんの能力を過少評価したり、尊厳を脅かすケアが実施されたり、見過されることもあります。ひとりひとりの気持ちを汲み取りながら、医療提供者として倫理観を持って患者さんに対応していきましょう。
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3認知症の患者とのコミュニケーションとケアの工夫公開中
認知症ケアにおけるポイントは、コミュニケーションの工夫とチームアプローチです。コミュニケーションが取りにくくなる状況の中で、患者さんを尊重し、理解することが大切です。また、患者さんが最もよい状態でケアを受けることができるように、コミュニケーションの工夫が必要です。さらに認知症ケアに求められることとしてチームアプローチがあります。患者さんの個別性を考えながら看護チームがケアを行うことで、認知症患者さんへのスムーズな対応が実現します。是非看護チームとしてアプローチを実践していきましょう。