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CHAPTER5
感染1 感染予防の基礎知識
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CHAPTER5
感染1 感染予防の基礎知識
関西看護医療大学看護学部看護学科 教授
箕浦 洋子氏
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1起こりやすい院内感染の基礎知識公開中
入院されている患者さんは、治療などによって抵抗力が低くなっているため、病院で感染を引き起こしてしまう可能性があり、医療現場で働く者は、予防対策を正確に行うことが求められています。まず、感染は「病原体」「感染経路」「宿主」の3つの要素が揃ったときに成立するということを認識し、感染防御のために「病原体を排除する」「伝播を遮断する」「抵抗力を向上させる」ことを心がけ、病院の中で感染が起こらないように、拡げないように、しっかりと知識を習得しましょう。
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2感染予防策の実際、標準予防策1公開中
標準予防策は、感染対策の基本となります。
ここでは、手指衛生と個人防護具について説明していきます。病院や施設の日々のケア時に行う手指消毒(衛生学的手洗い)には「擦式手指消毒(擦式手指消毒薬を手指にくまなくすり込むこと)」と「手洗い消毒(石けんや他の消毒薬配合の製剤と流水で手指を洗浄すること)」があり、WHO(世界保健機構)は5つのタイミングで行うことを提唱しています。あらためてここで手順を確認しましょう。また、日常的に使用されている防護具の意味や装着脱の方法もきちんと確認し、確実な手技を覚え、日々の業務に活かしていきましょう。 -
3感染予防策の実際、標準予防策2公開中
標準予防策には12項目ありましたが、ここでお話しする内容は、看護補助者が間接業務を行うために必要な基礎知識です。患者配置、環境整備、リネンの取り扱いについてお話しをします。特に看護補助者の日常的な業務として環境整備は感染を防止する大切な仕事であり、感染予防に関わるゾーニングは清掃の際に意識することが大事です。また、リネンやカーテンも患者さんが高頻度に触れる場所であり、標準予防策として取り扱いの注意が必要です。安全を第一に考え、チームの一員として役割を果たしていきましょう。