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介護技術研修 ライブラリ

配慮のある衣服着脱の基本と正しい清拭

富山県介護福祉士会 理事
水島 誠 氏

  • 1衣服着脱時の配慮公開中

    衣服着脱時の配慮

    毎日の身だしなみを日課として行なうことは、清潔を保つだけでなく、身体を覚醒させ、規則正しい生活のリズムを作る効果があります。また、整容行動を習慣としてきちんと実行することが生活意欲を引き出すきっかけになり、「自分らしさ」を表現することは前向きな社会参加につながります。着替えは体調や気候、プライバシーに配慮しながら、患者さんに好みの衣類を選んでもらい、自己決定の場を多く作りながら、治療意欲や生活意欲につながるよう支援していきます。

  • 2清拭の手順公開中

    清拭の手順

    清拭は入浴に比べるとエネルギーの消耗が少なく、負担をかけ過ぎずに清潔の維持ができます。入浴と同様に意向確認、バイタルサインの測定、体調確認を行います。体調確認の結果や医療職の指示に基づき、清拭の可否を確認します。患者さんが羞恥心を感じないよう、不必要な露出を避ける工夫や、同性介助への配慮も必要です。また、全身状態や皮膚の状態を確認する時も、さりげなく観察しましょう。ここでは身体の各部位を清拭する手順について、詳しく見ていきます。

  • 3清潔維持と褥瘡予防公開中

    清潔維持と褥瘡予防

    自分で自然に寝返りをするなど身体を動かす動作が取れない時は、体重で長い時間圧迫された皮膚の細胞に、十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、「褥瘡」ができます。 また、栄養状態が悪かったり、皮膚が弱くなっている場合には、圧迫だけでなく摩擦やずれなどの刺激を繰り返されている場合にもできてしまいます。なるべく離床をし、こまめな体位変換を行う、清潔を保つなど、褥瘡予防のポイントを理解しましょう。また、入浴、清拭、更衣介護の際に細かく観察し、日常生活の中で皮膚の異常を発見することは、大切な介護の視点です。