高齢者施設では、急性期の医療機関と同じレベルの感染対策は必要ではありません。しかし、免疫力の低下した方々の集団生活の場であるため、感染症が持ち込まれると流行が起こりやすい環境にあります。また近年は、尿道留置カテーテルや人工呼吸器などを使用している方も利用されるようになり、その管理も重要なケアのひとつとなっています。施設を利用される方々が穏やかな日常生活を過ごせるように、日々のケアのなかで必要な感染対策のポイントを皆さんと共に学ぶ機会になればと考えています。